つい先日、スペイン患者に投与した日本の薬が効果ありと話題になりました。
この薬は「ファビピラビル」という薬で、
富士フイルムのグループ会社が開発した薬です。
元々は、インフルエンザ用に開発した薬ですが、
インフルエンザウイルスとエボラウイルスは似た特徴を持つことから
効果があったのだと考えられます。
WHOからも、効く可能性があるとして、使用を容認されています。
まだ臨床試験が行われていないので、確かな効果が期待できるわけではないのですが、
近日中にもフランスとギニアで、効くであろうとして臨床実験試験開始されそうです。
しかし、この「ファビピラビル」
日本での使用にはいくつか問題があるようです。
問題①
日本でエボラ感染者がでても、処方はできない
元々インフルエンザの為に開発された薬です。
感染者がタミフルなどが効かなかったときの最終手段となる薬。
よってエボラウイルス患者にに普通の医者が処方することはできないのです。
使用には厚生労働省の許可が必要とのことで、可能性が0ではありません。
また、現在富士フィルムが追加生産を行っているそうです。
問題②
臨床試験が日本ではできない
なぜ臨床試験できないのかというと、試験施設がないからです。
正確にいうと、施設はあるのですが、、、
「地域住民の反対」などにより、数十年稼働していないそうです。
ウイルスの区分指標としてBSLというものがあります。
危険度別に4段階に分類されており、
インフルエンザウイルスはBSL-2という3番目の危険ランク。
一方エボラウイルスは、BSL-4という最上級(1番目)の危険ランクです。
地域住民から反対がでるのも無理ありませんね。
ただ、現状が現状なだけに、
「一刻も早く臨床試験を実施すべき」
との専門家の声が上がっています。
いつ日本で感染者が出てもおかしくない状況。
迅速な対応が問われそうです。
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2014-10-21 13:41
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